2020/05/25

【SLAM DUNK】最強の5人を選んでみた【STAY HOME】

 
 Q.『バスケットは...お好きですか?』
 A.『大好きです!スポーツマンですから!』

 どーもこんにちは。バスケットマン古沢です。唐突ではございますが、古沢はバスケオタクであり、漫画アニメオタクであります。
 ここでは二つの大好きが融合した不朽の名作【SLAM DUNK】について語っていきたいと思います。最近バスケできないし、外出自粛中に原作もアニメも見返したので!

 しかしながら、ただの作品評価を書いてもおもんないので、つらつらと長々と専門用語(知らないキャラクターやNBA選手の名前、あと分からない言葉があったら、古沢までお問い合わせください。懇切丁寧にお答えしますネ!)を交えつつ、バスケのこととか、独断と偏見と趣味で選んだ【最強の5人】を紹介していきたいと思います。

0、選出にあたって

 バスケットボールにおいて、古沢が重要視するポイントは以下の三点です。人によって違うかな?

1、オールラウンド性
2、フィジカル
3、コミュニケーション能力


1、オールラウンド性
 バスケットボールはチームスポーツの中でも、少ない人数でプレーするスポーツの一つで、プレイヤー一人一人に求められるタスク(シュート、ドリブル、パス、ディフェンスなど)が多いスポーツです。また、攻守の切り替えが激しいこと、無制限に選手交代が可能なことなど、スピーディーな展開が魅力的なスポーツでもあります。
 その目まぐるしい変化(攻守、相手、調子、試合の流れなど)に適切な判断と対応ができる【オールラウンド性】が必要不可欠であると考えております。
 昨今のNBAを観ていると、ダンクができ得点能力に優れたポイントガード、パスやドリブルスキルの高いフォワード、バスケIQが高くガードポジもできるセンターなど、ポジションに関係なく、オールラウンドに活躍しているプレイヤーが目立っています。


2、フィジカル
 バスケットボールはボディコンタクトの多い、フィジカルスポーツだと断言しても良いです。
 オフボール時のカットイン、バンプでの仕掛け、スクリーンアウト、ボディコンタクト時のシュートコントロールなど、様々なシチュエーションで高いフィジカル能力が求められます。また、いくらスキルがあっても、高いパフォーマンスを維持できるスタミナが無くては、お話しになりません。
 フィジカル能力の高いプレイヤーが、フロアを支配していると言っても、決して過言ではありません。筋肉持久力大事。


3、コミュニケーション能力
 これまでの古沢の経験則から「この人、上手だなぁ。」「や、やりやすい...!」と感じるプレイヤーには、ある共通点がありました。
【コミュニケーション能力が高い】
 これに尽きるかと思います。
 自分がどんなプレーをしたいのか。チームメイトはどんなプレーをしたくて、自分にどんなプレーを望んでいるのか。オフボール時での声掛け。ディフェンスの受け渡し。チームメイトの性格に合わせ励まし、指摘し、褒める。
 上記のことを、ちゃんと声に出して伝えられる人は、コート内でもイキイキと活躍している印象です。
 んー書いてて思ったけど、やっぱ無口な人とバスケしたくないですね、息苦しいしつまらん。苦笑
 この様に細かくコミュニケーションを取ることができるプレイヤーが、チームに安心と信頼と勝利をもたらせています。


 そんなこんなのポイントで評価しつつ楽しみながら【最強の5人】を選んでみました。各選手の【超個人的名ゼリフ】と共にお楽しみくださいませませ。
 さぁここからが本題です。少し固い文章になってしまいましたが、ここからは少し砕けて紹介しますね。多少息切れしている方もみえるかと思いますが、もう少しお付き合いくださいな。

1、ポイントガード 「あの文字が見えねぇか?海南のプレイヤーなら甘ったれたことを言うな」 
【海南大附属高校 牧 紳一】

 文句無しの選出だと思いませんか?
 宮城?藤真?深津?イヤイヤ断然牧さんですわ。->どの選手も一流ですが。
 相手チームがスモールラインナップであれば、オプションとしてパワーフォワードに起用しても面白いかも。(後述有)リバウンド強いしセンターのディフェンスできるし。と言うより、どこでもできるから帝王なのかもね。

~選出ポイント~
1、驚異的な身体能力
 まずはココ!!だって宮城をスピードで凌駕し、ブロックに来た赤木を跳ね返しながらバスカン決めるなんて、この人以外不可能ですから。(越野さん曰くまるでダンプカー)しかもしかも。身体能力オバケの桜木のダンクも、ファウルですがブロックしていますからねーあぁ恐ろしい。
 そして底なしの体力、40分間フルで戦えます。スロースターターなところはご愛敬。スタミナ切れすることなく、後半手を付けられなくなるのも実に厄介ですよね。
 サイズは184cm、79kgとやや小柄な印象ではありますが、ダンクができる(ダンクの描写はありませんが、流川のオープニングでのダンクをブロックにいっているシーンから推察するに、絶対できます)ポイントガードはカッコいい。
 また、趣味はサーフィンと言うことで、体幹トレーニングもバッチリです!!こんがりと日に焼けた肌で、相手を威嚇します。

2、他の追随を許さない精神力
 神奈川決勝リーグ最終戦vs武里、海南応援席は校歌を歌い踊り散らかしていた。こちらのシーンからも分かるように、恐らく部員数は50人は超えているんじゃないでしょうか。海南大附属高校は名門中の名門。横断幕に掲げられるは常勝の二文字。17年連続県大会優勝&17年連続インターハイ出場記録を絶賛更新中の同校。
 この高校で1年生よりレギュラーで活躍し、その重責に耐え、結果を残してきた牧と言う男は、まぁ伊達ではありません。その強烈なキャプテンシーでどんなチームメイトからも慕われ、時に従わせ、チームを勝利へと導いてきました。その精神力が選出ポイントです。
 ちなみに清田を愛知県大会決勝に連れて行ったり、他校の桜木にお金を貸すなど、オフコートでは非常に温厚かつ面倒見が良いところも大好きです。

3、スコアラーとしての自力
 突然のSLAM DUNKクーイズ!!神奈川決勝リーグ一回戦vs湘北で牧は何点決めたでしょーか?

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 みんな分かったかなー?正解は...30点!!!いやー決め過ぎですね。神がいるのにも関わらず、チーム1の得点能力を誇ります。牧のペネトレイトにより、中に寄せたところでパスを供給できるからこその、神の3Pなのかも知れませんね。(ちなみに神は作中で、シュートを外した描写がありません、ブロックはされていますが)
 現代NBAでも、自力で得点できるプレイヤーがわんさかいます。カリー、リラード、アービング、ウェストブルックなどなどスコアリングポイントガードがコートを席巻しております。
 独力で点を量産できるところも、牧 紳一の魅力の一つです。流石神奈川No.1プレイヤー!!
 

2、シューティングガード 「オッケー...しかし、今日の三井寿はいいぜ...山王よ」
【湘北高校 三井 寿】

 ここは賛否両論あるかなー僕はミッチーです。フィジカル語っている箇所と違うかもだけど、この人だけは!スタミナ不足に関して!!目をつぶらせて!!!
 だってこの人3Pだけじゃないですから。異常なまでのバスケセンスと、高いスコアリング能力と、抜群のディフェンス能力を持ち合わせていますから。
 あとファンが多い!!会場を盛り上げることができるところも、スター選手の資質の一つだと思います。
 どの時代もシューティングガードって、エースポジだし華やかだし激戦区ですよね。神・南・諸星・沢北と、悩ませてくれたキャラクター達はたくさんいましたが、僕は炎の男に一票を投じます。歴史に名を刻め~~~お前等!!

~選出ポイント~
1、センスの塊
 この人、神奈川県の中学MVPなのに、高校デビュー笑して不良になってしまったと言う、まぁ何とも様子のおかしいキャラクターなんです。(赤木がチヤホヤされた上、ケガしてすねちゃったんです)タバコは吸わなかったそうですが、約二年間のブランクがあり、スタミナかすかすのプレイヤーと言うことを、まずはお伝えしておきます。
 だのに!復帰早々にレギュラーへの返り咲き!翔陽戦での4連続3Pを含む20得点の大立ち回り!福田に対してのテイクチャージや、流川との1on1で魅せたディフェンステクニックの数々!山王一之倉のすっぽんディフェンスをくらいヘロヘロになるものの、ジャギ様ばりの「オレの名前を言ってみろ!」口撃&起死回生の3Pでチームの勝利に大貢献!あとあと!シュートは言わずもがなですが、パス、ドリブル、ディフェンス全てにおいて大きな穴がないんです!ディフェンスの名手である一之倉をドリブルで抜きさり、河田までかわしてアシストパス出せますからね。
 はい。お分かりの通り、恐らくですが、多分、いや絶対に、作中1のセンスの持ち主でしょう。二年間もブランクがあって、こんなに活躍できるなんて、翔陽の長谷川君のコメントじゃありませんが、高校バスケはそんなに甘くありません。正直、ありえません。(現代では、現役高校生がプロ選手になる時代です。2019年のインターハイ&ウィンターカップで優勝した福岡第一の河村君凄いですよね。しかもちゃんと通用しています汗)
 タラレバ話ではありますが、彼のセンスを鑑み、三年間真面目にバスケに取り組んでいたら、まず間違いなく神奈川県では海南牧・翔陽藤真・そして湘北三井の三強時代に突入していたでしょう。神奈川選抜激強ですね、いやはや恐ろしい笑
 才能マンの三井さんは古沢の憧れです。冬の選抜で大学スカウトに引っかかって、大学バスケ関東リーグを盛り上げてくれそう。

2、人間味溢れる人柄
 ワンレンで前歯が抜けてても、周りから慕われるんですよ、ミッチー。
 後輩で生意気な宮城に絡むけど、見事に返り討ちにされるんですよ、ミッチー。
 水戸に殴られて、宮城に痛いところを指摘され、小暮に説教喰らわされて、赤木にビンタされて、末に出た言葉が「安西先生...!! バスケがしたいです......(でら泣いとる)」情けないヤツなんですよ、ミッチー。
 すねてたら不良が仲良くしてくれて、それに付いてっちゃうくらい寂しがり屋さんなんですよ、ミッチー。
 後輩の桜木から変なあだ名付けられても、シュート練習のディフェンスをしてあげて、また時には慰めたり、超絶に生意気でイチャモン付けて来る、これまた後輩の流川との1on1に付き合ってあげたりと、実は後輩思いで、めちゃ面倒見が良いんですよ、ミッチー。
 友達の家で夜中ベンキョーしているのに、昔親を泣かせてるから、夜遊びを疑われるんですよ、ミッチー。
 オフコートで色んな顔を見せてくれるミッチー。こんなにも人間味が溢れているミッチー、応援したくなりますよね。ファンを味方に付けることができることも、一種の才能ですよね。

3、土壇場での3P
 やっぱり彼の代名詞ですよね、3Pは。前述の通り翔陽戦では4連続の3P成功(しかも、190cmの長谷川のボックスワンを掻い潜っての得点ですからねぇ)山王戦では25得点(勿論チーム得点王、内5本は3Pです)と、ターニングポイントの試合で、無類の勝負強さを発揮しております。しかもスタミナ無いくせに、試合終盤での土壇場3P連続とか、チームメイトだったら心強過ぎる笑
 よく比較される神よりも、プレーにムラがありますが、神の場合は牧がいてこそなのかなと考えた時に、独力で3Pを打てているところが三井の評価ポイントでした。当たりだしたら止まらないところも、相手チームの心をへし折るには十分かと思われます。

3、スモールフォワード 「最後にオレが勝つからだ、勝つから楽しーんだ」
【陵南高校 仙道 彰】

 個人的にゴリッゴリの点取り屋(某流川)はあまり好きではありません。なんか怖いし一緒にプレーし辛いしミスしたら無言で怒られそう。泣
 ここではハンドリングスキルが高く、パスをさばけて、精度の高いシュートを放つことができる、天才仙道を選出させていただきます。
 井上先生の描く天才の顔してますよねー彼。よく比較される流川や沢北よりも高評価です。純粋な1on1であれば、流川も沢北も最強クラスかも知れませんが。でもバスケは総合力!!仙道さんは天才やっ!!お前なんか仙道さんの足元にも及ばへんわドアホ!!
 余談ですがアニメでの仙道の声は、堀田番長と同じです。あとNARUTOの自来也。

~選出ポイント~
1、天才オールラウンダー
 天才も、オールラウンダーも、まさに彼を表現する為の言葉だと断言できます。
 一年生時の彼は点取り屋中の点取り屋でした。前年度インターハイ予選vs湘北では、47得点をマークし、驚異的なスコアラーとして、その存在をアピールしました。そこからゲームメイク、そしてパスの面白さに目覚め、県を代表する、希代のユーティリティープレイヤーへと変貌を遂げました。
 また、桜木&流川の湘北ルーキーコンビのダブルチームを相手取り、ドリブルで抜き去ると言う荒業にも成功しております。こちらのシーンから、高さだけではなく、平面での強さも実証されております。
 言葉は悪いですが、タレントの少ない陵南の中でプレーすることに対して、少しもどかしい気持ちがあったのではないのかなとも思います。しかし、全てのプレーにおいて自身がオールラウンドにこなし、あえて全ての責任を背負うことで、本領を発揮していたのではないかと考えました。
 生まれついての天才ですねーあくまでコート上の話ですが。寝坊するし部活サボるし釣りばっかしているし、結構とんでもない人です笑

2、類まれなるリーダーシップ
 達観した性格の仙道ですが、物事の本質を見抜き、的確なアドバイスや周囲の人間を安心させる言葉をくれます。
 「まだあわてるような時間じゃない」「行け」「1on1もオフェンスの選択肢の一つにすぎねぇ。それがわからねぇうちは...おめーには負ける気がしねぇ」「さあ、いこーか」「俺を倒すつもりなら...死ぬほど練習してこい!!」
 言葉の一つ一つは、普通なような気もしますが、仙道が言うからこその、言葉の重み、説得力があります。
 また、言葉ではありませんが、神奈川決勝リーグ二回戦vs海南でのこと。後半残り7分、陵南の大黒柱である魚住が、痛恨のファールアウトをしてしまいます。これは大ピンチ!!折れかかる陵南ですが、牧・高砂のブロックをかわしシュートを決める仙道。

 「それでも仙道なら...仙道ならきっとなんとかしてくれる...!!」

 傍から見れば絶体絶命のピンチなのにも関わらず、陵南のチームメイト達だけは、この言葉を胸に、勝利への光を失いません。結果的にオーバータイムにもつれ込む死闘となり、残念ながら陵南の敗北で幕を閉じますが、仙道への信頼度を伺える言葉かと思います。
 プレーで皆を引っ張り、背中で語り、言葉でも安心させることができる真のリーダー。憧れます。

3、決めるべき場面での異常なシュート決定率
 この人の場合、どの場面でもですが、シュート決定率が鬼高です。超絶的なハンドリングスキルがあってこそだとは思いますが、流川のシグネチャームーブをいとも簡単にマネしてシュート決めるとか、ほんと性格悪過ぎです(褒め言葉です笑)
 練習試合vs湘北では、試合終了まで残り数秒のシーンで、コートを一刀両断して決勝点をあげております。また、神奈川決勝リーグ二回戦vs海南では、こちらもクライマックスのシーンで、神奈川No.1プレイヤーの牧を相手にダンクを決めて、同点にしてしまいます。(その直前の池上のスティール、いやーシビレました!!)
 上記のことから分かるように、逆転のシーンや、相手の息の根を止めるようなシュートシーンで、ほんとにまぁ全弾必中させてるんですよ。さながら凄腕のスナイパーです。
 試合を決定付ける瞬間に常に立ち会っている、正真正銘のエースと言えます。
 

4、パワーフォワード 「ズイブン長ぇこと宙にいるんだな。そして着地するや速攻の先頭を駆けるあの脚力...!!ブロックにフルパワーでジャンプしたあと、あれだけのダッシュは並じゃできねえ。誰もそんなとこ見てやしねーだろうが...」
【山王工業高校 河田 雅史】

 いやーバスケやっててこのキャラクターを知ってる人は、牧さんと併せて文句無しの選出なんじゃないかな。
 丸ゴリさんはセンターをやらせるより、一番難しいと言われているパワーフォワードで大暴れしていただきましょう。
 この人ほんとに凄いんですよ!だってガードとして全国一の高校に入学して、身長が伸びたからと言って、すんなりとコンバートなんてできないですって普通!勿論血のにじむような努力をしているとは思いますが、アビリティの総量やばいです。全ポジ経験してあの肉体...。バスケットボールプレイヤーの完成形です!何て言うか...大っきくてウマいんです。ぶし!!

~選出ポイント~
1、鋼のバスケットマン
 高校入学時、彼の身長は165cmでした。そこから身長が伸びる度、肉体改造をしてきた河田には、是非鋼の称号を与えたい。
 いずれのスポーツにおいても、肉体的にまだ身体が仕上がっていない高校生と、バリバリにフィジカルトレーニングに取り組んでいる大学生の身体とでは、コンタクトプレーで明らかな差が生じます。特に4番・5番などの、ゴール下を主戦場とする、ボディコンタクトの多いポジションでは、それが顕著に表れます。
 しかし、インターハイ二回戦vs湘北の前夜。山王のOB(弥生曰くほとんど大学オールスター)との練習試合では、一歩も引くことなく、むしろ圧倒します。
 その中で、センターとしては小柄な河田が、大学オールスタークラスのセンタープレイヤーを相手に、ダンクへ行けるシチュエーションを作り上げられるなんて、異常事態と言っても過言ではありません。
 ちなみに河田兄弟と赤木・桜木が並んでいるシーンでは、河田兄の上半身の発達が異常なんです。あの赤木が見劣りするくらい。そりゃ完璧に抑え込まれますよ赤木さん。
 他のプレイヤーと比べて、肉体的なアドバンテージが大きいプレイヤーです。

2、圧倒的な経験値
 赤木渾身のスピンムーブからの、沢北「そのパターンも知ってる」<-河田ブロック<-ハルコさん「あんなに練習したのに...」で有名なシーン。
 あのスキルは、赤木が全国大会に向けて練習していた、左ローポストからのスピンムーブ。公式試合では初お披露目のハズ。にも関わらず、何故沢北は知っていて、何故河田はブロックすることができたのでしょうか?
 その答えは、河田含む山王のプレイヤー全員の、圧倒的な経験値のお陰だと思います。全国区の高校では、毎週練習試合が組まれ、他校を交えての定期合宿、また全国の強豪校を集めて、その高校主催の【山王カップ】みたいな大会を開催することもあります。要するに、様々な種類の、様々なプレイヤーとの対戦経験が豊富だと言えます。
 湘北のこれまでの試合を分析し、赤木のようなサイズ・性格・プレースタイルに似た選手を思い返し、その上で、赤木自身を丸裸にするのは造作もないことと思われます。従って、【赤木】からは初めて仕掛けられるプレーだとしても、【赤木によく似たプレイヤー】からは幾度となく仕掛けられたプレーだったのではないか、と推察します。
 あくまで古沢の持論(某神奈川の帝王も言っておりました、心強い!)ですが、良いディフェンスには圧倒的な経験値が必要不可欠です。それにプラスαして、鋼の肉体を持つ河田。センターでは作中最強クラスの赤木が、1on1でなす術もなくやられてしまうのも頷けます。

3、プレーエリアの広さ
 大前提として、パワーフォワードと言うポジションは、オールラウンドにこなせるプレイヤーが望ましいです。その仕事内容は、広範囲でのシュート、カットプレー、リバウンド、スクリーナーなど多岐に渡ります。
 ここでは別の角度から、選出ポイントを言及していきます。
 河田に対し「(大学バスケ界で)センターでベスト3には入る。」と、深体大の杉山。まずは、このセリフの意図を紐解いていきたいと思います。
 トンプソンやハーデンのように、高確率な3Pを得意とするプレイヤーの存在や、どのポジションもオールラウンドにこなせる、レブロンやドンチッチの台頭からも分かるように、現代バスケットボールでは、シャックやヤオミンのような、THEセンタープレイヤーは必要ないと考えています。ちなみに古沢が、怪物森重を推さない理由はココにあります。
 プレーエリアが広く、センターとしては小柄な河田を推す杉山は、90年代の日本バスケ界では、非常にモードな存在だと言うことが分かります。前述の通り、高校生と大学生とでは身体の作り込み方が段違いですし、90年代のセンターは、センターしかできないプレイヤーがほとんどだったからです。
 センターとしてのフィジカルとスキルだけではなく、これからの時代、多種多様なプレーに耐えることができるフィジカルと、スキルが必要と言うことを予見するかのようなセリフですね。
 話を戻します。河田はセンターとしての仕事ぶりは完璧です。なのになぜ、センターで起用せずパワーフォワードなのか。
 インターハイ二回戦vs湘北では、3Pを披露。打った瞬間外したと感じるやいなや、ゴール下へ切り込んでタップして2Pゲット。シュートエリアの広さと、シュート後すぐさまゴール下へ走り出すことができる、アジリティの高さを表現しているシーン。河田と言うバスケットプレイヤーの、汎用性の高さを物語っています。こちらのシーンからも分かるように、センターとしての役割を、最大限に発揮した上で、ガードやフォワードのスキルが活きて来るのだと思います。
 以上のことから、全てのポジションを経験してきた河田に、うってつけのポジションではないでしょうか。

5、センター 「翔陽なら200点とってるぜ」
【翔陽高校 花形 透】

 赤木と迷いに迷ったなー。このチーム編成であれば、バランサーとしての役割を期待して、ここでは花形を推します!スラッシャータイプの牧のプレーを、ジャマをしちゃいかんですからね。セリフからもお分かりいただけるように、案外勝気な性格しているんです。ゴール下は戦場だっ!!
 197cmのフェイダウェイとかズルいし3P打てるしディフェンスどこでもできるし。あと個人的には、河田とのハイ&ローでゴール下の得点を量産して欲しいです。中寄らせてパスアウトで3Pも良いよね全員打てそうだから。花形であれば、インサイドなしの5アウトでも成立すると思います。
 彼バスケIQ高そうだから(ちなみに地頭も良く、学力テストで学年一位になるくらいの秀才君です)ナンバープレーもお好きかなーとりあえずなんでもできそう!

~選出ポイント~
1、剛より柔のセンター
 センターのイメージって、ポスト付近で面を取りプレーをする、肉弾戦のイメージが強いかと思います。ただ、相手をかわしたり、相手の思惑の裏をかくような、しなやかでしたたかなプレーもあるんです!フェイダウェイ、ベビーフック、ステップイン、ハイ&ロー、ピック&ロールなどなど、必要なスキルは多数あります。
 身長は197cmと申し分ないのですが、体重が83kgとちと物足りない。パワープレーでは、まるでプロレスラーみたいな赤木や魚住には敵わないかな。しかしながら、余りあるスキルとバスケIQで、神奈川No.1センターを争う1人に挙げられるほどの、実力者です。まさに、剛より柔の華麗なるインサイドプレイヤーと言えるでしょう。
 パワーよりも、スキルやスピードを重要視した選出です。

2、タフな精神力
 キャプテンかつ正ポイントガードの藤真がいないことで、翔陽のスタープレイヤーに駆け上がった副キャプテンの花形。戦力的にも精神的にも、チームの支柱となるプレイヤーでした。試合開始直後、緊張している赤木に対して怒涛の攻撃を仕掛け、ドンドン得点を積み重ね、その実力を遺憾なく発揮しておりました。
 スポーツにおいて波や流れって、目には見えませんが、確実に存在します。何をやっても上手くいく時間帯があれば、逆に、何をやっても上手くいかない時間帯があります。先行して赤木を叩くことで、個人としてもチームとしても、精神的優位に立てていることが分かります。
 負けたら終わりの、夏のインターハイ出場を賭けたトーナメント戦、お互い計り知れない緊張感の中での試合だったかと思います。その重圧の中、見事に精神的な強さを見せつけ、序盤のセンター対決を制します。
 こちらも牧同様、強豪校で培ってきたメンタルコントロール力が明暗を分けたのかなと思います。

3、気高き自信家
 花形の超個人的名ゼリフから分かるように、結構な自信家だと伺えます。正直、聞く人によっては「調子に乗っている」「性格悪いな」と、言われかねません。
 「バスケットボールにおいて、大成するプレイヤーは、どのような性格のプレイヤーか?」と、しばしば議論されますが、古沢の考えはこうです。

 【負けん気の強い自信家】です。

 根性論を声高に叫ぶつもりは毛頭ありませんが、実力が拮抗している場合、最後にモノを言うのは、やはり負けん気の強さです。自身のネガティブは、自身のプレーを曇らせるだけではなく、直ぐさまチームに伝播してしまいます。相手に気圧され、ルーズボールを追わない、シュートチャンスで打たないなど、チームのテンションを下げてしまいます。
 「遠慮するなよ!!オレたちは翔陽なんだ!!」と、ネガティブな雰囲気に包まれたチームメイトに対して、花形が投げかけたセリフ。信頼のおけるリーダーから、試合中にこんなこと言われてしまったら、奮起するしかありません。
 根拠や中身の希薄な【自信】は、全く必要ありません。チームを信頼し、それ相応の努力を重ね、裏付けされる知識も実力もあってこその【自信】は、自分自身を奮い立たせ、周りを巻き込んでいく力がありますね。

6、シックスマン 「湘北はベスト4にはまだ早い!!」
【翔陽高校 藤真 健司】 おまけ

 おまけでシックスマンも選んでみました。
 ズルいと思ったそこのアナタ!ズルいですよねー最高のポイントガード藤真。シックスマンとしてではなく、監督としてベンチに座っていて欲しい。
 もし藤真がプレイヤーに専念し、各試合フル出場できていたのであれば(スポーツにタラレバはありませんが...。)湘北にも勝利し、全国大会にも出場できたのかなーとも思います。

 藤真1ポジ・仙道2ポジ・河田3ポジ・牧4ポジ・花形5ポジ

 このチーム...速いしディフェンス強いしどこからでもシュートあるし球めっちゃ回りそう。気付いたらノーマークみたいな。三井はすぐにガス欠で、ポカリの蓋さえ開けられなくなるので交代させます笑
 シックスマンとして藤真を使うのは贅沢ですよね。

~選出ポイント~
1、プレイングマネージャー
 SLUM DUNKと言う作品では、監督の存在を大きく取り扱っている節があります。昨今のスポーツ漫画でこそ、この傾向にありますが、当時を振り返ってみると、ここまで監督がフィーチャーされた作品も珍しいんじゃないかな?
 湘北【ホワイトヘアードデビル&ブッダ】安西監督、陵南【神奈川に田岡あり】田岡監督、海南【恐怖の新入生】高頭監督、そして翔陽【プレイングマネージャー】藤真監督だ。
 チームにとって監督とは、精神的な支柱であることは勿論、プレイヤー一人一人の特徴を把握し、戦略・戦術を理解し、体現し、指導し、そして実行させる力も必要不可欠です。また、高レベルでの戦いになるに連れ、一つ一つのスキルに高い精度が求められ、試合中は常に頭を動かしている状態になります。とんでもない仕事ですねー監督業。
 そんな責任の中、知識も、精神的にも、肉体的にも未熟な可能性がある高校生が、プレイングマネージャーをやっていたんです。そんなことできますか?できませんし、絶対にやりたくありません。頭パンクします。
 また、毅然とした態度で指導・指示とかしたくないし、プレーでミスもできないし、そもそも監督としての自分、プレイヤーとしての自分を試合中に分けて考えることができません。
 藤真がコートに立つことで、ただの強豪校から、インターハイ常連校へと姿を変える翔陽。プレイヤーの特徴を、瞬時に掴む能力に長けている藤真は、このチームでも、シックスマンとして大いに活躍できると思います。
 
2、唯一無二のシュートフォーム
 交代早々にシュートを決めてくる藤真。一本目を自分で決めに行くあたり、途中交代での、ゲームへの入り方が非常に上手です。恐らく翔陽の二番手ガードの伊藤と比べると、ドリブルスピードとハンドリングスキルが段違いかと思います。マークマンの宮城も面食らってしまったことでしょう。ですが一番驚いたのは、そのシュートでしょう。
 一般的にバスケットボールのシュートフォームは【お手本になるようなキレイなシュートフォーム】を指導されます。シュートの確率を上げる為には、ボールを真っ直ぐ高く飛ばすこと、キレイなバックスピンをかけることが必要不可欠であり、キレイなシュートフォームで、これを体現しようと言うことです。(諸説有ります)
 一方、藤真のシュートフォームはと言うと。頭の後ろから放たれる、独特なリズムとクイックモーションからのシュートフォームは、お世辞にも【お手本になるようなキレイなシュートフォーム】とは言い難いです。しかしまぁ止め辛いし、しかしまぁ入る。しかも希少なサウスポー。ノーマークではキレイなシュートフォームの方が、入る確率は高いかと思います。しかしながら、案外止めやすいんですよね、そのシュートって。
 また、【独特なリズム】と言うのは、ハビットスポーツであるバスケットボールでは、周りと差別化する大事な要素の一つです。実際、古沢自身のシュートフォームは汚い部類です。(矯正する気も、あまりありませんが苦笑)ただ心掛けていることは、自分のリズムで、自分のタイミングで、期待値の高いシュートを撃とうとは心掛けています。
 少し脱線しましたが...。どんなシュートフォームであろうと、自分の撃ちやすさを追求した唯一無二のシュートは、相手にとって脅威以外の何物でもありません。初見殺しの藤真のシュート...侮れません。
 
3、カリスマ性
 作中では14分しかプレータイムがありませんでした。しかし、翔陽の絶対的な司令塔である藤真は、その僅かなプレータイムでコートを見事支配しました。
 藤真と言うキャラクターは、県内屈指の強豪校である翔陽の歴史上、唯一1年生でスタメンの座を勝ち取った名プレイヤーであり、2年生時には全国大会も経験しております。インターハイvs豊玉では、前半だけで20得点を獲得しており、そのルックスから、全国でも注目の的だったと容易に想像ができます。
 藤真が一度コートに入り、一言チームメイトに声をかけるだけで、精神的にも戦力的にも、全く別の顔を見せる翔陽。藤真のその強烈なカリスマ性があってこそかと思います。

編集後記 選出をおえて

 いやー楽しかった。笑
 このような長編オタクブログにお付き合いいただきまして、誠にありがとうございました。こちらのブログをキッカケに、少しでもバスケットボールとSLAM DUNKに興味を持っていただけましたら幸いです。
 SLAM DUNKって、どのキャラクターもキラキラしていて、才能に溢れていて、ガムシャラで、カッコいいんですよねー。読んだことがない方は、是非一度読んでみてください。必ずお気に入りのキャラクターが見付かると思いますよ。
 ファンが多い作品だと思いますので、「おいおい、なんでこのキャラクターが入っていないんだ!古沢の目は節穴かっ!?」「流川クンがいないのなんて納得できない!」「俺の考えたチームの方が強いんじゃね?」なんて異論反論イチャモンなどなどいくらでも受け付けております。是非語りましょ。
 日本では2016年9月22日にプロバスケットボールリーグ【Bリーグ】が開幕しました。バスケットボールの本場、アメリカのNBAでは、日本人プレイヤー八村塁選手が大活躍をしています。こうやって日本の日常にも、少しずつですが、バスケットボールと言うスポーツが浸透していっている気がして、すごく嬉しく思います。昨年には、テレビの地上波でアメリカ戦が放送されましたしね!(大敗を喫しましたが苦笑)
 これから更にバスケ人気が過熱することを強く願い、プレーし、研究し、観戦して、全身でバスケットボールを楽しんでいきたいと思います。
 I LOVE SLAM DUNK! I LOVE BASKETBALL!!!

 Q.『バスケットは...お好きですか?』
 A.『大好きです。今度は嘘じゃないっす。』



【公式】スラムダンク 第1話「天才バスケットマン誕生!?」
https://www.youtube.com/watch?v=EVPRguvGrzg&feature=emb_err_woyt

 

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