2024/01/30

SEED・DESTINY・刻をこえて

 皆様こんにちは、弱火ガノタです。好きなMSはキュベレイです。この俗物が!

 今回ご紹介するのは、およそ20年の歳月を経て、2024年1月26日に劇場公開されたガンダムシリーズ最新作【機動戦士ガンダムSEED FREEDOM】です。
 SEEDシリーズは【新世紀のファーストガンダム】を謳った意欲作でした。監督に福田己津央氏を迎え、キャラクターデザインも、宇宙世紀に登場するキャラクターとは全く異なるタイプのもので、平井久司氏特有のタッチで描かれておりました。

 読者諸兄姉の方が遥かに詳しくご存じであろうと思いますが、賛否両論、紆余曲折、やるって言ってから時間掛け過ぎだし、脚本の両澤千晶氏が亡くなってしまったりと、ほんと色々あった作品です。
 例に漏れず私自身も、色々思うところがある作品ではございますが、個人的注目ポイントを案内させていただきます。


劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』第1弾PV

アナタの推しの子は?

 各シリーズのストーリーをざっとご紹介。
 
 【機動戦士ガンダムSEED】
 C.E.(コズミック・イラ)71、遺伝子調整がおこなわれた人類(コーディネイター)とこれまでの人類(ナチュラル)は、軍事組織ザフトと地球連合軍に分かれ、戦いを繰り広げていた。この戦争を通じ、コーディネイターであるキラ・ヤマトと幼馴染みのアスラン・ザラの苦悩と成長を描いている。

 【機動戦士ガンダムSEED DESTINY】
 SEEDから2年後の世界を描いた続編。地球連合軍に肉親を殺害されたザフト兵、シン・アスカの目線から、再び勃発したザフトと地球連合軍の戦乱を描いている。前作にも登場し、最終決戦では共闘したキラ・ヤマト、アスラン・ザラ、ラクス・クラインが、それぞれの立場・理念から戦争終結を目指そうと奮闘する。


引用元|機動戦士ガンダムSEEDシリーズ公式サイト



 ポイントは、誰を推し、どんな目線で楽しむのか、です。
 ある意味難解なSEEDシリーズ。キャラクターの心理描写、矛盾する行動と言動、まじで誰が主役やねんと言った私利私欲にまみれた脚本。
 それらをひっくるめて楽しめる、心の器の大きさが試される作品。

 キラ担の方は、コーディネイターとしての力を存分に発揮する様や、ふわふわと揺れやすく傷つきやすい心情を楽しむことができます。
 アスラン担の方は、今作品では誰に付くのか。また、いつ、どんな風に、誰を、そして何を裏切るのかが注目されます。
 シン担の方は、DESTINY時代に冷遇された憂さ晴らしができるのか、またもやモブになってしまうのか、ヒヤヒヤドキドキで観ることができます。
 他にも魅力的なキャラクターが多数登場する作品なので、誰を推すのかで、楽しみ方が変化することでしょう。


劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』第2弾PV

○○フラグ声優

 20年以上前の作品ではありますが、今なおトップ声優として活躍している方々ばかりが出演しているアニメーションです。保志総一朗、石田彰、田中理恵、三石琴乃、子安武人、桑島法子、白鳥哲、関俊彦、関智一、置鮎龍太郎、諏訪部順一、森田成一などなど。
 こちらでは、○○フラグ声優こと桑島法子にスポットを当てていきたいと思います。

 岩手県出身の女性声優である桑島法子は、1995年のデビューから約1年後【機動戦艦ナデシコ】のミスマル・ユリカ役で初ヒロインに抜擢されました。その後【無限のリヴァイアス】では蓬仙あおい役を。【犬夜叉】では珊瑚役と、透明感がありながら、強い意志を持ったキャラクターを中心に声をあて、順調にそのキャリアを積み上げていきました。
 今シリーズでは、主要キャラクター3役を演じておりました。

 【SEED】では2役。根っからの悪人ではないが、復讐心に駆られ悪女に堕ち、最後は主人公の眼前で死亡するフレイ・アルスター役を。非の打ち所の無い忠実なエリート軍人であるがゆえ、過ちに気付いていながらも、体制側に付いたことにより死亡するナタル・バジルール役を好演しました。
 全く性質の異なるキャラクターを見事に演じ分け、同シーンに2人居ても違和感を感じさせなかったのは、彼女の卓越した演技力のお陰だと思います。

 【SEED DESTINY】では1役。地球連合軍からの支配を受け、兵器として扱われ、最後には非業の死を遂げるステラ・ルーシェ役を演じております。
 感情の起伏が激しく、独特な喋り方をする難しいキャラクターではありましたが、繊細なステラの内面を引き出した演技は引き込まれるものがありました。

 もう皆様お気付きですね。そう、SEEDシリーズでは桑島法子が演じるキャラクターは全員死亡するんです。(幼少期のレイ、キラとカガリの母親のヴィアも含め)
 様々要因は考えられますが、声の性質と演技力によるところが大きいかと思います。儚くも美しい声、かつ高い演技力があることで、ストーリーの鍵を握る難しい役所にすっぽりと収まったイメージです。
 
 今作では、アグネス・ギーベンラート役を演じます。世界平和監視機構コンパスに所属する隊員で、濃いピンクのツインテールが特徴的です。シンやルナマリア、レイたちとは士官学校の同期で、月光のワルキューレと称される程の腕前のMSパイロットのキャラクターです。余談ですが、劇場入場特典として、彼女の二つ名を冠した書き下ろし小説【月光のワルキューレ】を配布予定。ここでも重要キャラということが伺えます。

 声が桑島法子と言うことでフラグがビンビンに立っている彼女。いつも通りの結末を迎えるのか、見事フラグをへし折り生存ルートに乗るのか。エンドロールまで油断はできません。


劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』第3弾PV

こんな昔のアニメのためにわざわざ劇場行く!?

 結論から言うと、私はわざわざ劇場へ行きます。前述の劇場入場特典が手に入るし、何より劇場の大きいスクリーンと、臨場感のある音響でガンダムの世界に没入したいと考えております。
 作品を彩るテーマソングを【西川貴教 with t.komuro】エンディングテーマを【See-Saw】が歌い上げます。TVシリーズを盛り上げてくれた両アーティスト。自然とテンションが上がります。

 ごちゃごちゃ言われやすい作品ではありますが、個人的には観る価値は十分にあると思います。実はガンダムの映画作品って、既存シリーズの総集編がその大半なんです。TVシリーズからの続きを、完全新作で楽しめるのであれば、リアルタイムで観ていたガノタとしては行く一択なんですよね。
 ガンダムに触れるのが初めてな方も、そうでない方もしっかりと予習をして、是非劇場へ足を運んでみてください。

劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』本予告

第1話|機動戦士ガンダムSEED【ガンチャン】

第1話|機動戦士ガンダムSEED DESTINY【ガンチャン】

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